私たちは創業より百年余、炭と真摯に向き合い続けてまいりました。
選び抜かれた良質な備長炭を、一流の料理人の皆様へとお届けしています。
備長炭の力強く安定した火力は、食材本来の旨味を最大限に引き出し、
食欲をそそる香ばしさとともに料理に奥深い味わいを添えます。
元禄の時代に確立された備長炭の製炭技法は、現代に至るまで脈々と受け継がれ、日本の食文化を支えてきました。
今日においても、備長炭は料理人にとって欠かすことのできない存在です。
これからも私たちは、炭火焼がもたらす美味しさと感動を一人でも多くの方々にお届けしてまいります。
料理人の皆様を支え、「食」を通じて至福のひと時を社会に提供し続けることこそが、私たちの最大の喜びです。
「たかが炭選び、されど炭選び」
良い炭とは、一言で言えば「火力が強く、長持ちする」こと。
さらに「火加減をうちわ一本で自在に調整できる」ことです。
このシンプルな条件こそが、料理に絶妙な味わいをもたらす秘訣であり、炭火の奥深さでもあります。
市場には国内外問わず多種多様な炭が存在します。
しかし、中にはあおぐと一気に高温となり食材の表面だけを焼きすぎてしまうもの、
火持ちが足らず炭の継ぎ足しによって温度変化が生じ、焼きムラであったり十分に焼けないもの、
さらには燃やすと異臭を発するものも少なくありません。
その中で、良質な備長炭は群を抜いた特性を備えています。
長時間にわたり安定した火力を維持し、遠赤外線の効果によって余分な脂を落としながら、
食材の芯まで素早くかつ均一に火を通すことが可能です。
その結果、電気やガス調理では消しきれない生臭さを取り除くことができ、
素材本来の旨味を最大限に引き出すことができるのです。
まさに「炭の違いが、仕上がりの違いを生む」。
だからこそ、炭選びは極めて重要なのです。
⼟佐備長炭・紀州備長炭をはじめ、国内外を問わず厳選した最高品質の炭を幅広く取り揃えております。
国産の備長炭は、火力の強さと燃焼の持続性に優れ、料理人からも高い評価を受けています。
海外産の炭につきましては、同じ産地であっても多様な種類が存在します。
その中から、とりわけ国産備長炭に近い性質を持つ高品質なものを厳選し、お客様にご提供しております。
FUNOVAの歴史 私たちの歩みは大正9年、天下の台所・大阪難波の地にて「山田商店」として創業したことに始まります。当時、薪・煉炭・炭は人々の暮らしを支える不可欠な資源であり、私たちは一般家庭に寄り添い、その生活を支えてまいりました。昭和から平成にかけて外食産業が大きく発展すると、炭の需要は家庭から飲食店へと移り変わっていきます。私たちは料理人の皆様に最適な炭を提案し、店舗ごとの課題を共に解決する“炭ソムリエ”としての役割を確立し、長きにわたり確かな信頼を築いてまいりました。そして令和の今日。インバウンド需要の高まりにより、世界中の人々が日本の食文化に触れる機会が拡大しております。日本の炭火料理の美味しさと価値を世界へ広めることこそ、私たちに課せられた新たな使命であると考えております。さらに現代においては、環境や資源問題への対応は避けて通ることのできない重要課題です。私たちは国連が掲げるSDGsの理念、とりわけ「つくる責任・つかう責任(目標12)」および「陸の豊かさを守ろう(目標15)」を重視し、持続可能な社会の実現に尽力してまいります。百余年の歴史を礎に、これからも良質な炭を届け続け、日本の食文化と炭火の魅力、そして豊かな環境社会を未来へとつないでまいります。